こんにちは、冬空ゆきです。 「天つ風の記憶の中で」を、最後まで読んで下さって、本当にありがとうございました。 連載を始めたのは、記録によると四年前の十月なので、その四年目になる前に終わることが出来て良かったなと思っています。(笑 それでなくても長く掛かりすぎですね。三年と十一ヶ月くらいです。長いです。 さんの設定については、最初から決めて書いていました。 さんは明永仙姑の生まれ変わりというわけではありません。でも血は一応繋がっています。かなり薄いですが。 さんが明永仙姑の魂魄を入れられた理由については、血が少しだけ繋がっていたから、どこかしら共通点みたいなものがあった、という風にしているつもりです。生まれ変わりではないけど、受け継げるだけのものを持っていた、みたいなことです。 原始天尊さまも明永仙姑自身も、さんと明永仙姑に血の繋がりがあることは知りません。もちろんさんもです。さんの祖先に仙女がいるというのは、明永仙姑のことなのですが、彼女からもらったという名前の由来を聞くまえに、さんは両親と離ればなれになってしまっています。これからも、知ることはないと思います。 また、明永仙姑は生きているときに、一番に魂魄として残る人間として王奕とは一度だけ会っています。 ちなみに、番外編の「部屋の話」に出てくる白い部屋は、明永仙姑が死んだあの部屋です。番外編に既に出していました。 しかもそんな話を人様にあげているという。微妙に微妙なことしています。 71話で出した「許由」という名前は、安能版・封神演義で申公豹の人間界での名前だと言われているもので、中国の原作では違うらしいのですが、この話では申公豹は許由という名前だった、ということにして使わせてもらいました。私も最初は申公豹は許由という名前説を信じていたので、漢文で許由という名前が出てくるとどきどきしていた(笑)のですが、そんな記述は原作のどこにも無いそうですね。 既にご存知だった方は「あれ」と思われるだろうなと思いながらも、この設定を使いました。興味のある方はヤフーやグーグルで調べてみると、すぐに出てくると思います。 それと漫画では申公豹に雷公鞭を渡した人が誰なのか書かれなかったのをいいことに、勝手に明永仙姑が渡していますが、あの辺りは本当、ねつ造ですみません。もちろん本当に渡したのは、当然ですが太上老君です。 この連載夢自体ねつ造というか、原作沿い連載という時点で(少し違うけど)そういうようなものなので、見逃してやって下さい。 連載中に、太公望とさんはくっつくのかという質問や感想をよく頂いていましたが、最後の最後にくっつくという設定も、最初から決めていました。 全てが終わって、ようやくのんびり出来る時間が出来てから、二人は一緒にゆっくりしてくれるといいなと思っての設定です。 最後の場面をあの場所に選んだのは、もちろんさんが明永仙姑に別れを告げる場所として適当だったからというのもあるのですが、44話の終わりと少しだけ対比?させたいということもありました。44話のときより二人は少し進展した関係になったけれど、また同じように手を繋いで行くというような、そんな感じのことです。 一時閉鎖や移転や休止を経て、最後まで読んで下さった方には本当に感謝しています。 最初は勢いだけで始めた連載でしたが、感想を頂いたり、サイトへの訪問数が増えたりして、趣味の域は出ないものの、とても良い経験が出来たと思っています。 これからも、たまに、番外編という形で短い話を更新しているかもしれませんので、よろしければ読んで頂けると嬉しく思います。 ほんの少しでも皆さんの心に残るような話を書くことが出来ていたら幸いです。 本当に本当にありがとうございました。 2006,09,24 冬空ゆき 戻る |